”友人の友人以降の繋がり”がポイントに
クラウドファンディングの成功は、『友人』『友人の友人』をこえたところにいる人たちにプロジェクトをどうアピールすることが出来るかが非常に重要だと言われています。その為には、ハッキリとしたストーリーの構築、マーケティング戦略は必要不可欠になってきます。
クラウドファンディングの最初の支援者は、資金調達者やプロジェクト関係者への繋がりから、キャンペーンに貢献をしてくれます。それからは、彼らの友達や繋がりから、支援したいと思ってもらえるかもしれません。しかし、それ以降になってくると、徐々に資金提供の決定は、感情的なものではなく、合理的に判断をしてくるようになります。
これは逆を言えば、全く知らない人たちに『このプロジェクトには価値がある』と確信させることが出来れば、クラウドファンディングが成功する可能性は一気に上がります。このことから、直接知らない人の心に響くアピールが出来るように、リターンの設計や文章・動画を作って行く必要があるのです。
合理的なリターンを設計しよう
購入型のクラウドファンディングにおいて支援者は、支援したプロジェクトが資金調達に成功すると、他では手に入らないとっておきのリターンを手に入れる事が出来ます。このリターンを魅力的に設計することが重要です。ただ、リターンはプロジェクトの成果物だけではありません。リターンには4種類もタイプがあります。
■製品 : プロジェクトで出来上がった製品 etc
■経験 : プロジェクトのプロセスに参加出来る権利 etc
■承認 : クレジットや広告を入れられる権利 etc
■特別感: 支援者限定のイベントなどに参加出来る権利 etc
これを、どんな人に対して(ターゲティング・ポジショニング)、どういった喜ぶ商品(リターン)を作ることが出来るか、合理的に考える必要があります。その中で、プロジェクトが達成したい目標・目的を意識して、支援者が喜ぶリターンを設計することが出来れば、プロジェクトの成功は近づきます。実はリターンの設計することを通じて、クラウドファンディングで巻き込むべき人も具体的になっていきます。
人がつい巻き込まれる仕組み
クラウドファンディングのキャンペーンには、人を巻き込む為の、”ソーシャル・エンゲージメント・ループ”という考え方がデザインされています。下記の4つの要素が循環をしてくことで、人々はその世界観やコミュニティにはまっていくと言われています。
1 Motivation Emotion(感情を刺激する)
2 Social Call to Action(社会的な行動を促す)
3 User Re-engagement(人々の繋がりの再構築)
4 Visible Progress / Reward(進行状況の可視化とリワード)
クラウドファンドに落とし込むと以下のようになる。
1 Motivation Emotion(感情を刺激する)
心を引き付けるビジョンや文章、写真や動画などを活用して、プロジェクトの主旨を説明します。
2 Social Call to Action(社会的な行動を促す)
いいねボタンやツイートなどで、SNSへのシェア等を促すことが出来ます。
3 User Re-engagement(人々の繋がりの再構築)
リターンやプロジェクトのアップデート、報告やコメントなどで繋がりを強めていきます。
4 Visible Progress / Reward(進行状況の可視化とリワード)
リアルタイムで表示されている調達額、資金提供者数、目標への達成率をリアルタイムでチェックして、みんなでプロジェクトを応援するカタチにしています。
まとめ
クラウドファンディングを成り立たせている仕組みは、上記のようなカタチになっています。クラウドファンディングに人をドンドン巻き込ませる為に、合理的なリターンの設計、そして人を巻き込む仕掛けをぜひ意識して、企画を作ってみてください。
もし何かご質問があれば、以下のコメントまたはお問い合わせから、ぜひご連絡ください。御待ちしています!
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